2017年10月25日水曜日

ニル・アドミラリの天秤/尾崎隼人

梶裕貴さん演じる尾崎隼人の感想です。


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俺は一つだけ
あなたに嘘をついていました。

俺の本当の名前は、八代隼人。
あなたと結婚するはずだった男です。

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彼には妹がいた。
ある日その妹は、本を読み、
その本を抱きしめたまま、焼身自殺。

それが彼の稀モノとの出会い。

彼が買ってきた本ではないし、
助けようもなった事件。
それでも彼は悔いていたし、
自分だけ幸せになる事は
許されないと思っていた。

だから、ずっと憧れていた
公園の姫と呼ばれた彼女に、
声を掛ける事が出来なかった。
ただ遠くから眺めているだけだった。
女学校時代の彼女を。

そんなある日、
父親から久世の名前を聞いて、
自ら援助や結婚の話を申し出た彼。

けれど今度は彼女の弟が稀モノにより、
焼身自殺を図った為に、
縁談は流れてしまった。

そうして結局
フクロウの職員として彼女と出会った彼は、
彼女が弟の事件をキッカケに、
稀モノを視る能力を覚醒させた事に気づき、
彼女をフクロウにスカウト。
ともに働く事に。

そうして今度は家の事など関係なく、
八代隼人ではなく、
尾崎隼人」として、
いつか自分を
好きになって貰えたらと願うように。

-----

ある日、彼女とともに
フクロウの業務に励む中、
彼女が稀モノを見つけた。
それは彼女の弟のあの本と
同じアウラをまとうもの。

通常、アウラはそれぞれ個別のもので、
似ているようで同じものはない。
にも関わらず、
その二冊の本は作家の名前こそ違うものの、
まとうアウラが同じだった。
それは作家が同じ、
もしくはその血縁関係にあるなど、
かなり近い者同士が書いたものと推測された。

未だ分からない彼女の弟の本の作者。
稀モノにしようと書いた訳ではなくて、
書いた後も普通の人にアウラは見えないから、
だから作者に罪はない。

けれども、もしその作者が
他にも本を書いているのなら、
早くそれを回収する事で、
犠牲者を減らさなければならない。

そして彼は思ってもいた。
自分の妹の事件は、
彼女の弟の事件酷似している
と。
更に朱鷺宮さんの旦那さんの事件とも

そんな中、二冊目のそれは
隠さんの不注意で燃やされてしまった。

だから疑っていた。
稀モノを調べる仕事をしている隠さんは、
フクロウの中で一番それに触れている。
今更取り扱いを間違って、
燃やしてしまう事態になるなんて、
おかしいんじゃないか?
だってあれは彼女の弟の事件に
繋がる重要な手がかりで、
更に、それは俺や朱鷺宮さんの事件にも
繋がるかもしれないのに。


ところが、
彼の先輩が事件に巻き込まれた事から、
新な展開が。

なんと二冊あっただけでも
珍しい同じアウラの本。
なのに、その三冊目が。

それは先輩が持っていたと思われる本で、
つまり、先輩は
その本のせいで自殺を図ったという事。

しかも今までの二冊は古いものだったのに、
今度のそれは真新しい、最近書かれた稀モノ。

知らずに書いてしまった本。
それが稀モノになっていても、
普通の作家は見えないし、
それを売りに出したからといって、
なんら罪はないかも知れない。

では、視えていたら?
仮に俺の予想どおり、
隠さんが作者だとして、
彼ならアウラが見えるから。
そのアウラで人がどうなるのか、
分かった上で手渡していたら?
それはもう犯罪の道具なんじゃないか?


そうして彼の予想どおり、作者は隠だった。

隠は幼い頃火事にあい、
目の前で母が焼け死んだ。
それが原因なのか、以来、
彼が本を書くと同じアウラのものになり、
そしてその本を読んだものは、
みな焼身自殺を図ってしまう。

フクロウで
疑われている事に気づいた隠は、
こっそりとそこを抜け出し、彼女の弟を拉致。
その後、アパートに電話を掛けて来て、
弟を無事に返して欲しければ一人で来いと。

彼女は彼に励まされ、一人弟の元へ。
彼の心配したとおりになりかけた時、
そんな時は○○するように…と、
事前に色々と貰ったアドバイスと、
生きて返って来いと言った
彼の優しい声に励まされ、
無事に弟を救出。

そのタイミングで彼を始めとした
フクロウのメンバーも助けに入り、
隠は逮捕された。

そうして付き合っていた二人ですが、
彼に改めて呼びだされ、
指定された通り、
彼から贈られたドレスを着て
約束の場所に現れた彼女。

そこでは彼のビリヤード仲間が集っていて、
表向きは仲間内のパーティー。
けど本当は婚約をお祝いするパーティーで、
みんなの前で、自分が八代の息子で、
彼女と結婚するハズだった
男である事を告げた彼。

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お金とか家の為とかじゃなく、
ちゃんと俺という人間を
好きになって貰いたかったから。
だから今まで隠していた。

これでもう何も隠している事はないよ。
だからどうか、俺と結婚してください。
必ず幸せにするから。

2017年10月10日火曜日

ニル・アドミラリの天秤/鴻上滉

岡本信彦さん演じる鴻上滉の感想です。


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俺はアイツの身代わりだから。
アイツが警察に捕まるような事になれば、
代わりに処刑台に登るのが俺の役目。

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潔癖症なのか、
みんなとお風呂に入りたがらない

それはカラスの一員の証の黒い羽の刺青が、
彼の脇腹に彫られているから。

仕事以外では、
みんなとつるみたがらない

フクロウの情報を流すため、
スパイとしてここにいる裏切り者だから。

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彼の父は日本を代表する
四木沼財閥の当主で、
女中として働いていた彼の母が
そんな主人のお手つきになり、彼が生まれた。

家をあてがわれ、
年に数回父親だと名乗る男が訪ねてくるだけ。
それでも、母と二人、
それなりに幸せに暮らしていた。

そんな彼の元に、四木沼家から、
カルイザワの別荘に招待された。

そこは幼い彼にもハッキリと分かる程に、
彼のいた世界とは何もかもが違っていた。

そこで出会ったのが、腹違いの兄の四木沼喬。
丁寧な口調で声を掛けて来た兄に
誘われるがままに、
川に散歩に出た二人。

ところが前日の雨で川の水量は増していて、
激しい流れに捉えられ流されてしまう。
その時に、運悪く流木が喬の目に刺さり、
喬は片目を失った。

喬の母はまだ幼い彼を責めた。
お前が代わりになるべきなんだ!と。

その翌日の夜、
彼は自宅の浴室で見つけてしまった。
ナイフで手首を切り、死んでいる母親を。
遺書として、四木沼に詫びる手紙を残して。

ただ激しい流れに飲み込まれてしまっただけ。
幼い彼には何も出来ない。
彼だって被害者なのに。

華族の血が流れる喬と、
半分しかその血が流れていない彼とは、
どうやら何かが違うようだ。
見た目は同じ人間なのに、
決定的に何かが違ったのかも知れない。

幼いながらもそんな事を感じた彼は、
華族に大事な母を奪われたせいか、
四木沼の人間が
華族以外を人とは思わない気質だからか、
ひどく華族を憎むように。

また、白いタイルを
真っ赤に染めた母の血が目に焼きつき、
以来血が苦手になってしまった。

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そうして彼は
四木沼喬の身代わりとして育てられ、
彼が運営する組織カラスの一員として活動。
けれど、人殺しを拒み追い出された彼は、
今度はフクロウにスパイとして潜入させられた。

そこで出会った華族の令嬢である彼女。
疎んでいた華族ではあったものの、
華族だからと一括りにしないで
と言う彼女は、
箱入りのくせに無鉄砲で、
泣き虫なのに気が強く、
決して人を見下したりしなかった。

そんな彼女と共に過ごすうちに、
彼の中で何かが変わった。

いつか四木沼が捕まったら、
身代わりで逮捕され、
そこで終わるハズの人生だったのに。
母が死んだ時に
終わったと思っていた人生だったのに。
欲しいものが出来てしまった。
誰にも渡したくないと思うほどに。
それが彼女だった。

けれど、結婚しているものの、
妻の薔子が妊娠しづらい体質だとかで、
子供の居ない四木沼に、
子爵の娘で、
平民の血が混ざっていない血筋であり、
更にはアウラを視る力のある彼女に、
四木沼の血を受け継ぐ子供を産んで欲しいと、
目をつけられてしまった彼女。

当然彼にナハティガルに
連れてくるようにとの指示が出た。
けれど、そうは出来ない。

だって愛してしまったから。
誰にも渡したくない程に。
何もかもが諦めた人生だったのに。


それでも、周りの人間が次々と狙われる中、
自ら四木沼の元に行くと言いだした彼女。
そんな彼女と共にナハティガルに行った彼は、
冷たく突き放すように彼女を引き渡したのに、
カラスの仲間が彼女に触れた瞬間、
頭の中が真っ赤になり、彼女を奪い返していた。

そうして例え殺されようとも、
喬に彼女を渡せない
と思った彼は、
上司の朱鷺宮に全てを話した。

その後、兄の喬から、
彼の元に招待状が届き、
フクロウ全員で乗り込み、
カラスを壊滅させる事に成功。

彼も兄との直接対決で、
彼女は渡せないと、力で彼女を勝ち取った。

その時、彼は喬に脇腹を銃で撃たれた。
そして入院して手術をして、
無事に退院した彼は、
火傷みたいな跡は残るだろうけど、
多分消えた
」と、
刺青の事を彼女に報告。

偶然かも知れない。
でも、兄が打ったのは、カラスの、
自分がフクロウの
裏切り者だと言う証の刺青だった。

捕まったハズの兄は、
彼との戦いで負った傷を治す為入院。
その後、入院中の病院から逃げ出した。
港でヨーロッパ行きの船に、
妻と共に乗っているのをみたとの目撃情報も。

彼はと言えば、無事に退院し、
今後もフクロウでみんなと、
愛する彼女と共に働く事に。

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一番大好きで、一番大切で、
一番キラキラしてて、
そして一番危なっかしい。

そんなおまえだから、
ずっと俺がそばで見守っててやるよ。

2017年9月11日月曜日

下天の華 with 夢灯り/竹中半兵衛/夢灯り

柿原徹也さん演じる竹中半兵衛の夢灯りのネタバレ感想です。


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僕は恋のために生きるより、
夢のために死ぬことを選びます。

全ては彼を軍師して認めてくれた
主、秀吉のため。

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伊賀の里に生まれた彼。
生まれた時から体が弱い上に、
下忍の身分である彼に、
明るい未来などなかった。

だから彼は里で兵法の本を読み漁り、
沢山の知識を身に着けた。

そうして大嫌いな伊賀の里を飛び出した。
上忍秘伝の忍法帖を盗んで。

そんな彼は武士を目指し、
色々な所に仕官。
けれど主に恵まれずにいた。

そんな彼の城を攻略して来たのが
秀吉だった。
秀吉は彼の策に感銘し、
軍師して来て欲しいと言い出した。

一晩掛けて、秀吉は彼を
信長の軍師して仕えるよう説得。
その才を天下取りに活かさないか?と。

けれど、一晩語り明かした事で、
彼は秀吉という男に惚れ込んでしまい、
結局信長ではなく、秀吉に仕える事に。

その後、同じく秀吉に仕える事になった
官兵衛と共に、
両兵衛として、その名を轟かせた。

秀吉の人柄は大変買っている彼は、
秀吉が天下を目指さない事が不満だった。
信長の下で天下取りの手伝いをするのではなく、
秀吉こそが天下にふさわしいと。

だから彼は策を講じた。
盗んだ忍法帖を用いて、
獣を操り信長を亡き者にする策を。

随分と思い切った策だった。
秀吉を説得すればいいものを。

けれど彼には時間がなかったから。
労咳を患い、
翌年の桜を見る事も叶わないだろうと
言われた命の刻限。

だから残りのすべての時間を
自分の命を秀吉の天下に捧げようと思った。
秀吉が天下を取るその時を
見届けられないのが残念だけど、
それでも自分亡き後、
秀吉が天下を取れればそれでいいと。

強い意思だったのに。
ある時心が揺れ始めた。
それは彼女と出会ってしまったから。

自分の体を馬鹿みたいに心配してくれる、
底抜けにお人よしで優しい姫に。

更には彼女が彼が策に利用した
安土の盾だった事から、
自体は予想外の展開に。

それでも彼は命をとしても、
秀吉の天下を欲したから。
すべてを打ち明けてくれた彼女を香で眠らせ、
信長を亡き者にしようとしたのに。
彼女は必死に追いかけて止めてくれた。
間違っている…と。

すべてが露呈し、
信長の命も奪えないとなった時、
彼は大事な主のためにも、
残り少ない命を捨てる事を選んだ。
そうして天主の屋根から飛び降りたのに。

(※天主…安土では天守ではなく、
  天主というという説明に合わせた表記)

変化の術を仕える彼女が、
桜へと変化して、
飛び降りた彼をその枝で受け止めた。

なんて美しい桜なんだろう。

それは今まで彼が見たこともない程美しかった。
出来ることなら、生きてもう一度、
彼女と共に桜を見たいと思わせる程に。

その後、評定が開かれ、
彼の罪は不問とされ、
羽柴一門には四国攻略を
急ぎ終わらせる事が命じられた。

更には彼女の願いにより、
彼は養生する事に。
そこには信長の命で集められた
南蛮の医師や薬師が次々と押しかけて、
様々な薬が試されていた。

信長の力を持ってすれば、
このまま労咳の特効薬も出来てしまうのでは?

そう言われる程に。

-----

あの時の桜の美しさが忘れられないから、
今度は君と桜がみたい。

幾度の春が巡っても、
君だけは僕の名前を覚えていて。

君は僕の最初で最後の恋人だから。

2017年9月9日土曜日

ニル・アドミラリの天秤/星川翡翠

逢坂良太さん演じる星川翡翠の感想です。


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あの時僕は殺そうと思ったんです。
だから、この瞳の色は、
罰なんだと思います。

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ヨコハマにある花街。
そこで生まれ育った彼。
母は遊女で、父は誰か分からないものの、
色素の薄い金色の髪と翠の瞳から、
外国人である…とだけ知っている彼。

花街で生まれた子供は、
女の子なら遊女に、
男の子なら力仕事などをさせられるが、
彼は天使のように美しい容貌だった為、
12、13歳頃には女性の着物を着せられ、
お客の居る部屋に
お酒を運ぶ仕事をさせられるように。

そんな彼の美しさに、
いずれ客を取るんだろう
…と思ったお客の一人が、
彼を襲ったのです。

あの場所に、そこで行われる行為に
嫌悪感を抱いて居た彼は、
襲われた事がキッカケで能力者となってしまう。

それは自身を守る炎の力。
ただ怖くて、悔しくて、とても恐ろしくて。
だから死んでしまえばいい!
そう思った時に、突然炎が。

店の人間が駆けつけた事から、
その相手を
死に至らしめる事はなかったものの、
以来彼は店の厄介者に。

その時、彼には殺意があった。
殺したいと確かに思った。

その気持ちが原因なのか?
その事を境に、翠の彼の瞳の片方が、
あの炎と同じ紅色に色を変えた。

だから、それはきっと罰。
殺したいなんて思ってしまった罰。


-----

そんな時、百舌山教授が現れ、
その力の研究をしているから、
実験台にならないか?と。

そしてその数日後、母は、
遠い所に行きます
と書置きを残して失踪。

あぁ、こんな力を得てしまった僕は、
ついに母親にも見捨てられたんだ。


百舌山教授から息子を守る為に、
彼に手を出さない事を条件に、
母親が実験台になって居るとも知らず、
一人悲しみに暮れていた彼。

そんな彼の元に
今度は帝国図書情報資産管理局から、
朱鷺宮が訪れて、
フクロウの仕事を手伝って欲しいと。

さらに彼女は、
自分は愛煙家だから、君が居てくれたら、
タバコを吸いたい時に火で困らなくて助かる
と、
そんな洒落た事を言ってくれた。

そうして帝国図書情報資産管理局で
働き始めた彼は、
そこに新たにやってきた
能力者である彼女と出会った。

自分の能力は物を燃やす力。
危険と隣り合わせのフクロウの仕事だから、
その力は身を守るのには役に立つ。
けれど、稀モノを見つける際には
全く効果を発揮しない。

だから、同じ能力者でありながら、
隠のようにアウラを視る事が出来る
彼女の力が羨ましかった。

けれど、共に仕事をこなして行く中で、
危なっかしい程の優しさを持つ彼女に、
彼は次第に惹かれて行ったのです。

それでも惹かれるが故に起こる衝動、
彼女に触れたい、彼女に口付けたい、
彼女を抱きたい。
そんな衝動が汚らわしくて許せなかった。

だって花街にお金で女を買いに来ていた
男たちと同じじゃないか、
そんな気持ち。


彼にはそうとしか思えなかったから。

そして、惹かれるが故に起こる嫉妬心も、
醜いものにしか思えずに苦しかった。

けれど、自分の出自のせいで、
自分の容姿を嫌い、瞳の色を嫌い、
醜いと思っていた彼に、
美しいと言ってくれた彼女は、
彼が汚いと思っていた
その全ての感情を受け入れてくれ、
それに救われた彼は、
その日彼女と結ばれた。

-----

彼女の想いと優しさが、
笹乞の心を動かし、
敵対していたカラスの闇オークションを暴き、
その時に、オーナーの妻の薔子から、
彼の母の友人である事、
薔子の和綴じ本が、
彼の母の書いたものである事、
彼の母は彼をとても慈しんでいた事、
幸せを運ぶ石の名前をつける事で、
息子が誰よりも
幸せになる事を望んでいた事を知らされた。

譲られた和綴じ本からは、
微かに翠色のアウラが視え、
開くと彼の母の息子を愛する優しい声が。

それはほんの一瞬の事だったが、
確かに母の想いは
息子である彼に届いた。

彼女の息子が誰かに愛されて居て良かった。
彼女の息子が誰かを愛せる人で良かった。


まるで母親のように
優しい笑みで優しく呟いた薔子。
その言葉通り、彼女は彼を愛し、
彼は彼女をとても愛していた。

-----

あなたは誰にも負けない
自分だけの武器が欲しいと言った。
でも、もうその優しさは、
多分誰にも負けない武器だと思うんです。
ただ、優し過ぎて危なっかしくはありますが。

だから、僕がそばで見張っていますよ。
これから先も、ずっとずっと…。

2017年9月7日木曜日

Collar×Malice/笹塚尊

浪川大輔さん演じる笹塚尊の感想です。


-----☆★☆-----



諸外国に平和ボケだって言われようと、
銃刀法がある日本を誇りに思ってるんだ。

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まだ彼が18歳の頃。
彼はアメリカに住んでいて、
休日のショッピングを母親と楽しんでいた。

二人は両手に荷物を持って、
家に帰るため、タクシーを拾う所だった。

そんな時、あたりに銃声が響いた。

彼は男だからと母を守ろうと、
建物の中の方が安全だから
…そう母親をショピングモールに誘導。

良かれと思っての判断だった。
けれど、それが裏目に出てしまった。

ショッピングモールへと向かう彼らの前に、
銃を手にして少年が現れた。
現れた少年は迷うことなく
銃口を彼へと向けて引き金を引いた。

突然の出来事で、体が動かなかった彼。
それは仕方のない事。
誰だって銃口を向けられて、
とっさに冷静な判断など出来るはずもない。
ましてや、その当時彼は18歳だったのだから。

放たれた弾丸は彼へと向かい、
撃たれると思った彼を母親が突き飛ばした。

気づいたときには母が血まみれで倒れていて、
必死に母を呼ぶと、
口から血を吐き出しながらも笑顔を見せて、
良かった、あなたが無事で良かった
そう呟いたのを最後に、
母は動かなくなってしまった。

だから日本に戻った彼。
だって、日本は銃刀法があるから。
そんな国ならば、
目の前で大切な人を
撃たれたりしないで済むから。

もう、あんな思いは懲り懲りなんだ。

-----

その後、元々パソコンが得意だった彼は、
ハッキングの大会で優勝。
そこを警察にスカウトされた。

その頃、国内では銃刀法解除について、
時折話題が出る事があり、
だから彼は警察官になった。

自分の優秀な頭脳を活かして、
どんどん犯人を逮捕して安全な社会を作る。
そうする事で、銃刀法解除なんて、
そんな話題が出ないような世界にする…と。

彼の理想通り、優秀な彼は、
沢山の事件を解決した。

けれど、そんな彼でも容易に解決出来ない事件、
X-Day事件が起きてしまった。

アドニスと名乗る犯罪組織による連続犯罪。
彼らは彼らに掲げる正義の元、
警察に裁かれない犯罪者を処刑と称し殺害し、
彼らの理想の社会を作るカウントダウンを始めた。

4月に始まったその事件は、
8月のネットゲームの連続殺人事件により、
ついに政府は
すべての事件の現場となった新宿を封鎖し、
新宿区限定で銃刀法を解除してしまった。

そう、それは彼の恐れていた
誰しもが銃という人の命を奪える道具を手にし、
なんの経験も覚悟もない人間が、
それを自由に扱えるという恐ろしい世界。

そうして彼は警察を退いた。
銃刀法が解除されてしまったから。

その後、柳さんたち元警察組織関係者とともに、
独自にX-Day事件を捜査する事に。

そんな中彼は彼女と出会った。

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アドニスにより、
毒の仕込まれた首輪をつけられた彼女。
それが原因で彼女は自分の意思とは無関係に、
この事件の渦中に放り込まれた。

はじめは無能で使えないヤツだと思っていた。
けれど、彼女なりに努力をし、
彼の出したテストにも合格し、
共に事件を捜査するうちに、
次第に心許せる存在に。

そうして二人が信頼関係を築き上げた頃、
彼は彼女が弟だと教えてくれた人物の隣に、
6月の学校爆破事件の容疑者、
瀬良あきとがいる事に気づいてしまった。

彼女の弟の親友である事を利用し、
瀬良と繋がりを持つようになった彼。

ところが突如瀬良が
さらわれるように姿を消した。

その後、瀬良を通じ、
彼にコンタクトを取ってきたアドニスは、
彼の母を射殺した犯人が日本にいる事、
犯人を自分の手で裁きたいのなら、
力を貸す事…を伝えて来た。

そんな動画でのやり取りの中で、
瀬良が彼に託したメッセージを読み取り、
瀬良が彼女の弟へと託した新曲と、
もう一人に託した新曲のデータを解析。
そうして瀬良が集めてくれた
組織のデータを手に入れる事に成功した彼。

そのデータのお陰で、
彼らのアジトがわかり、踏み込んだものの、
実行犯は逮捕に至ったが、
主力メンバーは既に逃亡した後だった。

それでも、警察の突入が迅速だった事から、
幾つかの証拠を手にいれる事が出来た。

保護された実行犯は、
首に埋め込まれたチップにより記憶を消され、
自分たちが誰に力を借り、
何をしたのか覚えていない。

そう、彼らもまた被害者なのかもしれない。
復讐したい程憎んでいた相手はそれぞれに居た。
けれど、殺したい程憎んだとして、
それだけでは罪に問われない。

所がアドニスは彼らのそんな心に漬け込んだ。
彼らの敵を調べ上げ、
実行手段と道具を与える。
更には実行は交換殺人という形で行わせる事で、
そのハードルを下げるという巧妙な手口。

そうして主犯格は取り逃がしたものの、
一応は事件解決となった新宿。
銃刀法は復活し、警察は銃の回収に追われていた。

彼の望んだ、彼女の望んだ未来には、
まだとづりついていないけれど、
そこにたどり着くのは時間の問題。
すぐそこに、その未来は来ているのだから。

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ずっと側に置いてやるから、
俺の側、離れんじゃねぇぞ。

2017年9月5日火曜日

アブナイ恋の捜査室

交通課に勤務している
新米警官の主人公。

交通課の仕事で、
駐車違反のバイクを動けなくしたら、
たまたま犯人が
逃走用に用意したものだったり。
スピード違反で捕まえたら、
その人が指名手配犯だったりと、
ミラクルなお手柄続きの彼女。

そんなミラクルなお手柄が買われ、
突然交通課から移動する事に。
移動先は緊急特命捜査室。

名前は大層カッコいいものの、
実際は雑用室なんて呼ばれるような
仕事ばかりの部署。
そこには彼女のように、
室長に引き抜かれたメンバー達が。

一癖も二癖もある彼らと共に、
なれない部署での仕事が始まる中、
変わり者の同僚たちと共に、
彼女は知らず
大きな事件に巻き込まれて…。

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攻略キャラ
 ・明智誠臣(cv.前野智昭さん)
 ・藤守賢史(cv.近藤隆さん)
 ・如月公平(cv.立花慎之介さん)
 ・小笠原諒(cv.菅沼久義さん)
 ・小野瀬葵(cv.森川智之さん)
 ・穂積泪(cv.三木眞一郎さん)
 ・藤守慶史(cv.成田剣さん)

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如月公平
小笠原諒

※攻略した順番に記載させて頂いてます。
 ☆はお気に入りキャラ。

-----☆★☆-----

アプリからの移植のゲーム。

あまり評価は高くないようですが、
絵も綺麗で、サクサク遊べて、
個人的にはとても楽しませて頂きました。

こうして全体の感想を書いている今は、
実はプレイから何年か経っていて(笑)
細かい事を覚えていない状態(笑)

私がプレイした頃は、
PSPだったこのゲームも、
今ではVita版もあるようなので、
それなりにファンもいる作品なんだと思います。

以前より、
恋愛の要素が満載な作品も大好きですが、
こんな風に事件が絡んでいると、
ミステリーを読んでいるみたいで、
また違った角度からも楽しめるので、
事件の真相を知りたい、
謎を解きたい!という願望のある方には、
とてもオススメの作品です。

プレイ当時は、
今よりももっと根性なしだったので、
今この作品と出会っていたら、
もっと沢山の方との
恋を楽しめたと思います。


好きキャラランキング
1.公平くん
2.小笠原さん


オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★☆☆

2017年9月1日金曜日

参千世界遊戯-Multi Universe Myself-/フェリクス・ジョフロワ

ハヤテ迅さん演じる
フェリクス・ジョフロワのネタバレ感想です。


-----☆★☆-----


いくら約束だからって、
報酬のキスを他の男にするなんて、
絶対に許せないんだ。

ボクだってまだキスした事ないのに…。


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フェリクス・ジョフロワ。
科学者一族に生まれた天才少年。
彼の家系は殆が科学者で、
マルチユニバース間を
移動するゲートの開発など、
政府が利用している技術の殆は、
彼ら一族が発明したと言ってもいい程。

そんな彼らは、自分たちの技術や知識で、
人々が平和に便利に暮らせたらと願っていた。

そうして現大統領であるトーゴーと、
彼の両親は友人同士で、
まだ幼かった彼は、
トーゴーやその秘書の小田切にも、
面識があった。

しあわせだった子供時代。
けれど、そんな時間は長くは続かなかった。

ある日、大統領のトーゴーにより、
彼ら一族は皆殺しにされてしまったから。

そんな中、彼の両親が幼い彼と、
その姪に当たるヴィヴィアンヌを
ゲートを使い東京に逃がした事で、
生き延びる事が出来た二人。

けれど表向きはジョフロワ一族は滅び、
彼らの功績は世に残る事が無かった。

だから彼は復讐を決意した。 
ゲートの権利を取り戻す…と。

そんな活動から、
彼はテロリストとみなされてしまった。
けど、それでも構わなかった。
ゲートの権利は
ヴィヴィアンヌの両親のものだったから、
それを取り戻し、
彼女をしあわせにしてやりたかったから。

まだ幼かった彼は、そんな風に一人で、
多くの物を背負っていた。

そんなある日出会った主人公。
彼女は彼を狙った相手。
なのに、ひょんな事から
助けられてしまったのだ。
そのままトーキョーから
東京へとゲートで共に逃げ、
互いの話をするうちに、打ち解け合った二人。
そうして彼女に自分たちを守護してもらう事に。

ずっと一人で抱えて来た。
みんなを守らないとと、
一人肩肘張って生きてきた。
けれど、やっと心を許せる人に出会えた彼は、
歳相応の可愛らしさを見せるようになった。

そんな彼の新な一面に惹かれ始めた彼女。
そしてまた、守護者となってくれた彼女に、
心惹かれるようになった彼。

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ずっと大統領を狙っていた彼ら。
その時もいつものように
大統領を狙っていただけだったのに、
とある病院に近づいた事をキッカケに、
軍隊まで出て来て、
何やら大事になってしまった事から、
あの病院に何か秘密があると気づいた彼。

そうして彼女の力を借り、その秘密を探る事に。

辿り着いた病院の最上階のある部屋には、
大統領が横たわっていた。

そこには大統領の執事の小田切も居た。
そして小田切により語られた真相。

それは、大統領は本当に
ジョフロワ一族を友人だと思っていた。
だから守りたかったし、信頼していたのに。
政治とはどこかに
不安要素を抱えていてはいけないから
…と、
小田切が独断でジョワロフ家を
滅ぼしたと言う事。

そしてそうなった原因が
大統領の病にあった事。

大統領は、重い病に冒されていた。
けれど彼が負ければ、
ニホンは戦争に巻き込まれてしまう。
だからなんとしてでも、生き残り、
選挙に勝たなければならなかった。

そこで彼は東京に居るもう一人の自分に、
自分を殺させる事を選んだ。

通常、もう一人の自分が死んでしまうと、
残りも死ぬ…という法則があるが、
殺した相手が自分自身である場合、
生き残った方に、
もう片方の記憶や経験が受け継がれ、
生き残る事ができるんだとか。

それを利用し、大統領は、
戦争を起こさせないために、
東京に居るもうひとりの自分に自分を殺させ、
その後、もう一人が整形し、
大統領になりすました。

そんな風に殺された本物の大統領。
けれど、小田切にとって
彼は大事な人だった。
だから死体を無理矢理生き返らせ、
機械に繋いで生き延びさせていた。

それが病院の最上階の
最奥の部屋にあった秘密。

けれど、それを暴いた時、
機械で生きながらえていた、
本物の大統領の命が尽きてしまった。
その時、小田切もまた使命を終えたと、
その場で自殺してしまった。
復讐してやりたかったのに。
両親を一族を奪った憎い相手を。
なのに彼は目の前で
勝手に死んでしまった。

それが悔しくもあり、
信念を貫いて生きる小田切の心を、
理解出来てしまう自分も居た。

その後、大統領の保護の元、
研究者として生きる事になった彼。
けれど、テロリストは未だ捕まっていない。

恋人になった彼女は、
愛する人が何の憂いもなく
研究に専念できるように、
自らがそのテロリストとなり、
逃げる事を選択した。

そうしてそんな彼女を
彼の持てる限りの技術で守り、
ついに海に落ちて死んだように見せかけ、
東京にゲートで転移させて助ける事に成功。

忙しくてなかなか会えないながらも、
順調に愛を育んで行ったのでした。