2017年2月15日水曜日

7'sCarlet/櫛奈雫トア

森久保祥太郎さん演じる櫛奈雫トアの感想です。


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ぼくはずっと、長い間ずーっと、
きみに恋をしているんだ。
これは12年も前からの恋の病。

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彼には両親がなく、祖父母に育てられた。
2人はとても優しくて、
その頃の奥音里は温泉街として栄え、
彼の祖父母も温泉宿を営んでいた。

所がとある温泉宿で
死亡事故が起きた事を境に、
街は一変してしまった。

元々街を牛耳っていた叢雲家は、
街によそ者が入る事を嫌っていた。
だから、死亡事故が起きた事に乗じて、
街の温泉を廃れさた。

そうして全ての旅館を取り壊し、
最終的には叢雲家が風厘館と言うホテルを作り、
よそ者をそこで管理すると言う今の体制に。

温泉街が錆びれてしまった時、
彼は町おこしのために、
温泉街の人を元気にするためにと、
奥音里パンダを生み出し、
ネットなどで広げようと試みるも失敗。
結局彼の努力は実らないまま、
現在の閉鎖的な街になってしまった。

温泉宿を畳んでからの彼の家は、
子供の彼が見ても苦しい状況で、
学校ではイジメられるし、
家は叢雲家のお陰でそんな状態だしと、
彼の少年期はとても辛いものとなった。

そんな時、姉が
メガネを外したら可愛い顔をしてるからと、
彼の写真を芸能事務所に送った所、
トントン拍子にデビューが決まり、
彼は国民的アイドルグループ、
アークゼロのメンバーのエイトとして
生まれかわった。

元々いじめられっ子の彼に友達はなく、
1人神社で過ごしては、
ぼんやりして見たり歌を歌ったり。

そこに同じ年頃の女の子が現れ、
彼の歌を聞いてとても褒めてくれたのです。

今まで何をしても笑われ、
何をしてもイジメられてばかりの彼にとって、
彼女の喜ぶ顔は何よりのものだったから。

あの日、彼女に歌う事、
人に歌を聴かせることの素晴らしさを
教えられて居たから、
アイドルのエイトが居たのかも知れない。

その時にあげた瑠璃色のビー玉。
彼女は大学生になった今も、
それをどうやって手に入れたかは
思い出せないものの、
とても大切にもっていたのです。

ずっと12年間恋い焦がれた彼女との再会。
それは奥音里禁忌倶楽部のオフ会だった。

彼はエイトとしての顔を隠し、
トアとしてそのオフ会に参加。
オフ会と同時進行で、奥音里で行われる
ソロライブの準備に当たって居た。
その素性を隠したまま。

ライブは彼が言い出した。
悲しい思い出ばかりの故郷。
それでもこの街が好きだから、
逃げるように都会でアイドルになって自分が、
ここてわ過去と向き合って乗り越えて、
これからソロとして活躍するためのけじめ。

所が、奥音里では、
立て続きに転落事故が二件も起こり、
更には3件目の事件は
ハッキリと殺人と認定され、
エイトやスタッフの安全、
集まるファンの安全を考慮し中止の騒ぎに。

それでも、彼がマネージャーに頼み込み、
明日がライブだったから、
もう少し待って犯人が逮捕されたら…と、
条件付きでギリギリまで待ってもらう事に。

その後、彼女が犯人と思しき男に襲われ、
そこを彼が助け、
自警団に追われた犯人は、
捕らえるには至らなかったものの、
谷へと追い詰めた後、行方不明に。

それでもライブは
条件を満たして居ないと中止に。

そうして禁忌倶楽部は解散し、
彼も彼女も奥音里を後にする事に。

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これは運命だから。
ここで別れてもまたきみに会えるよ。
どこにいたって、必ずきみを見つけるから。