2017年3月31日金曜日

AMNESIA LATER X CROWD V Edition/ケント(CROWD SUSPENSE)

石田彰さん演じるケントのネタバレ感想です。


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君の事となると、
どうやら私は冷静では居られないようだ。


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ある日の冥土の羊。
彼以外お客の居ないその日、
サワが以前から提案していた
企画を試すべく、
彼相手に都市伝説のような怪談話のような、
怖い話を始めた。

いつも通る路地を歩いていた男の子が、
ある日、自分を追いかける足音に気付き、
確認してみるも誰も居ない。

そうして気づくと
足音は聞こえなくなる…を繰り返し、
ついに、その足音が
自宅まで追いかけて来た。

怖くなった彼は、慌てて家に入ると、
家の中からは生臭い匂いが。

恐る恐るリビングを覗くと、
そこには女性が蹲っていた。
そうして顔を上げたその女性に、
男の子は連れ去られてしまった。
以来、その路地を通る時、
折足音が付いてくるんだとか。

そんな話を聞いた彼女。
その日の夜、冥土の羊からの帰り道、
気づいたらあの話の路地を歩いていた。
耳を澄ませば聞こえてくる足音。

これはあのお化けかもしれない!?

怖くなった彼女は、
オリオンとともに必死に逃げ、
オリオンの助言に従い
公園のトイレに駆け込んだ。

中の鍵を掛けて一息ついたのもつかの間、
今度は扉を叩く音が。
怯える彼女の為、
外の様子をオリオンが伺うと、
恐ろしい形相の女が、
トイレのドアを叩いて居ると。
怖いのでそのまま中でじっと待っていると、
女は諦めたのか、そこから去って行った。

慌てて外に出た彼女は、
人通りの多い道に出て彼に電話を。
心配して駆けつけてくれた彼が、
幽霊など居ないことを証明しよう
…と言い出した。

そうして、翌日、
サワが行方不明になった事が判明。
心配になった彼女は、その夜に彼と墓地へ。
墓地にまつわる怪談話が
単なる噂に過ぎない事を確認することで、
幽霊が居ない事を証明すると言う彼。

所が二人で墓地へ行くと、女性の悲鳴が。
彼女を怖がらせまいと、
一人彼女をその場に残し、
悲鳴の方向へと向かう彼。

けれど夜の、しかも首を吊った、
女のお化けの話を聞いたばかりの彼女は、
一人になった怖くて堪らない。

そんな時、人が動くのを見つけた彼女。
オリオンがサワちゃんかも?と言うので、
彼には待っているように言われたが、
少しだけその人影を追いかけてみる事に。

けれど、すぐに見失ってしまった彼女は、
元の場所に戻ろうとするのですが、
また足音が追いかけて来るではないですか。

怖くなり建物の中に逃げ込んだ彼女。
そこは墓地の管理棟のような場所で、
そこから彼に電話をした所、
彼も心配して探してくれていたのだが、
直後、その建物の窓ガラスの
割れる音とともに電話が切れてしまった。

驚いた彼。
自分の行動を後悔しつつ、
電話から聞き取れた情報を整理し、
急ぎ管理棟へと向かう。

彼女を怖がらせたくなかった。

自分の願いはそれだけだったのに。
幽霊が居ない事を証明出来れば、
不審者の警戒は必要なものの、
幽霊への怯えを取り除いてやる事が出来る。
そう思い墓地に連れてきたのに。

夜の墓地だと言うだけで怯える彼女を、
危険だからと言う理由で一人にしてしまった。
その事で、今彼女が何者かに狙われて居る。
全ては自分の行動が招いた事態。
だから、無事で居てくれ。
君が無事で居てくれさえすれば、
後でどんな罵倒の言葉も甘んじて受けよう。


そう祈るような気持ちで走る彼。

すると、同じように必死に走る彼女と
無事に合流を果た。

行方不明のサワは、風邪で寝込み、
ケータイの充電器が壊れて
音信不通になっていたとわかった。
また、彼女を追い掛けた足音の正体は、
店長に誘いを断られ泣きはらしたミネが、
彼女に話を聞いて欲しいと、
暗闇の中追いかけて来た上に、
トイレに逃げ込んだ彼女を
さらに追い詰めたものだった。

後からその行動が行き過ぎていると
反省したミネでしたが、
恥ずかしくて本当の事を
言い出せなくなっていたと言うもの。

それでも不審者の事は心配だし、
何より、あの事件以来、
もっと彼女のそばに居たいと
思うようになった彼は、
バイトの帰りのお迎えだけでなく、
時間の許す限り、朝も送ってくれるように。

イギリスに立つまでの残り時間は僅かだが、
事件をきっかけに、
互いを思う気持ちがより強くなった二人は、
素敵な時間を過ごした事でしょう。