2017年3月24日金曜日

逢魔が刻~かくりよの縁~

189本目の乙女ゲーム。
文化放送eXtendさんのPSVita用ソフト。

両親が忙しく
海外を飛び回る生活をしている事から、
祖母に育てられた彼女。
彼女の祖母はとても信心深い人で、
幼い頃より、神社の掃除を一緒にしたり、
物にも魂が宿っているから
大切に扱うように…と教えられたりした。

祖母が亡くなった今も、
両親は相変わらず仕事が忙しく、
彼女は現在高校生ながら一人暮らし。

いつものように
幼馴染で先輩である柏木の
生徒会の仕事を手伝った逢魔が刻の帰り道。
突然のめまいに襲われた彼女は、
気づくと幽世へと誘われていた。

人ならざるものの住まうそこで、
聞こえた声に導かれ
たどり着いた先で出会ったのは木霊。

彼はその特性故に
人の声をなぞった時以外、
彼の声は誰にも届く事がなかった。

けれど、彼女には、彼女だけには、
どうしてか彼の声が聞こえたのだ。

驚く彼に連れられて向かった鎮守学舎。
人が一人で生きていくには、
危険すぎる幽世で、
彼女を保護してくれるというそこで、
幽世について学びながら、
夜警隊として幽世の治安を守る事になった。

幽世で出会った仲間達と共に、
夜警隊として幽世の治安を守りながら
現世へ戻る方法を探すと決めた彼女を
待っている未来とは?

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攻略キャラ
 ・颯(cv.細谷佳正さん)
 ・常磐(cv.斉藤壮馬さん)
 ・礎奏太(cv.石川界人さん)
 ・宵宮(cv.高橋直純さん)
 ・月白(cv.諏訪部順一さん)

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礎奏太
宵宮
・月白(ネタバレなし)
常磐

※攻略した順番に記載させて頂いてます。
 ☆はお気に入りキャラ。


-----☆★☆-----


凄く面白かったです。
共通が長い感じはありますが、
2周目以降は選択肢までジャンプする機能もあるので、
それを使って結構すぐ個別に入れて助かりました。

共通は長いですが、
個別もしっかりと長さがあるので、
丁寧に描かれていると好意的に解釈出来ました。
主人公や攻略キャラの心の動きも、
丁寧に描写されているので、
プレイしていて置いていかれる感じも全くなく、
とても好ましく思いました。

伏線かな?と思われる部分は、
すべて綺麗に回収されていて良かったです。
また、「これも伏線だったんだ」と
後々驚く事まで綺麗に拾われてて、
とても丁寧に作られている感じがしました。

文章がとても綺麗で、
言葉の使い方とか漢字の選び方とか、
個人的にとても好みでした。
表現の仕方もとても美しかったです。

音楽も世界観にあっていてとても素敵で、
スチルも綺麗でした。
スチルの数も不満のない枚数だったように思います。

…と、個人的には満足要素ばかりですが、
長い事に関しても、
人それぞれ感じ方は違いますし、
ゲームに対して求めているものも違う。
そういう意味では、
私がプラスと捉えた要素を
マイナスに感じてしまう方もいるかと思います。

・シナリオがしっかりしているものが好き。
・日本語が好きで、日本語の美しさが好き。
・登場人物の心の動きは丁寧に描いて欲しい。

…と言う感じの方にオススメしたい作品。

気になる部分は、
タッチへの反応がやや鈍く感じる所。
オトメイトさんなんかに比べると、
若干読み込みが遅い部分もあるかな?
という所。
名前を変えてしまうと、
名前の部分は綺麗にスルーされ、
代名詞などが入らないので、
気持ちが悪い所。

こんな感じでしょうか?

でも、eXtendさんは初めての作品なので、
気になる部分がこれくらいで、
この内容ならば文句なしかな?と思いました。
名前を変えるとその部分は何もなくなり、
スルーされちゃう作品なんて、
結構沢山出会いましたからね、今まで(笑)

デビュー作でこれだけのものを作ってくれたので、
今後もどんな作品を作ってくれるのか、
凄く楽しみになりました。
今後もeXtendさんの作品、期待しています!


オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★★