2017年3月6日月曜日

悠久のティアブレイド/クレイドル

柿原徹也さん演じる
クレイドルのネタバレ感想です。


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約束します。
これからもずっと側に居ると。
AIは守れない約束はしないものです。

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それは2500年ほど前、
彼女が記憶のオーバフローで苦しみ、
彼が助けたあの時、
彼女のボディを作ってくれた
クイーンが倒れ、
彼が自分が一人ぼっちだと気付いた。

ネオスフィアの管理AIなのに。
彼女が眠りについたなら、
自分はこれから
何をすればいいのだろうか?
果てしないほどに続く長い時の中、
役目もないまま流れる時間。
そこには自分以外は誰も居ない。

それを思い描いた時、
彼はAIでありながら感じてしまった。
彼女に側に居てほしいと。

そうしてクイーンの作ってくれた
彼女のボディを点検し、
彼女の脳を移植後、
眠らせるはずの彼女を目覚めさせた。
ただ一緒に居たかったから。

でもそれは間違いだった。
ミスを犯してしまった。

そのせいで彼女に
余計な悲しみを

背負わせてしまったから。

そう嘆く彼だったけれど、
彼女は良かったと言う。
今の自分として、彼に会えたから。
それに寂しい気持ちは
良く理解出来たから。

壊れた彼を直すためにと、
クイーンに先導され
メインフレームを目指す中、
会話の噛み合わなかったクレイドルが、
彼女が聞いた
どうして私を作ったの?」にだけ、
何故か答えたのだ。
それは彼女に対する
罪の意識からだろうか?

そんな事言わないで!
ミスなんかじゃない。


彼に訴える彼女。
でも、クレイドルはもう何も話さなくて。
だから、彼女は彼を抱きしめて泣いた。

大丈夫、絶対直してあげるからと。
ずっと3000年も守って貰ったから、
今度は私が守るからと。

そうしてメインフレームに
たどり着いたのに、
あと少しで彼を直せると言う所で、
ヤジュルが現れた。

クイーンは壊され、
それでも彼を守ろうとする彼女。

すると彼女に抱えられて居た彼は、
その腕から飛び出した。

守ってくれてありがとうございます。
今度は私が守りますから。


笑顔の表情をその画面に映した彼は、
そのままヤジュルに抱きつき、
自爆した。

彼だけは守りたかったのに。
彼が居ないなら

生きていても意味がない。

彼が自爆した事で
諦めてしまった彼女。
敵であるヤジュルを前に、
その瞼を閉じた。
するとそこに、
聞こえるはずのない声が聞こえた。
2人分聞こえるその声は、
ヤジュルから
彼女を守るように前に出る。

ずっと3000年間
側で聞いていたのだから、
聞き間違えるハズなんてない。

そう、その声の主はクレイドル。
メインフレームの再起動は
既に完了していて、
けれど状況から
前のボディでは勝てないと判断し、
人型になって現れたのだ。

1人は大きな大人のクレイドル。
もう1人は小さな子供のクレイドル。

そうして大人クレイドルの
手を取った彼女は、
彼に連れられて外へ。
ヤジュルの相手はもう1人のクレイドル。

そうして森の中で再会を喜んだ2人だったが、
すぐにゴーレムに囲まれてしまう。
もう逃げるしかないと彼女が思った時、
ティアブレイド」と彼が叫ぶ。

彼女を全能力を使い守る!
再会後そう誓った彼に、
騎士たちは彼女を守る力を与えた。
その証拠に彼の指には、
ティアブレイドの操縦者の証のリングが。

そうして度重なるバトルで、
出力が低下して居るからと、
ティアブレイドの手足を捨てた彼。
そのボディは
今までのティアブレイドとは
全く違うものに。

そうして電子戦でゴーレムを
アッサリハッキングで倒した。

一方、ロウは
アルカディアに埋め込まれた
ウイルスにより、体は限界に。
それに気付いたアルカディアにより、
その身体を消滅させられ、
ナノマシンを奪われてしまう。

そうしてナノマシンの力を
手に入れたアルカディアは、
ロウのティアブレイドを操り、
2人の元へ。

最初はアルカディアの
力に圧倒されたものの、
自分の生みの親である
クリエイターと、
何よりも大切な彼女を
馬鹿にされた事に激怒し、
自分のメインフレームに
通常の10倍もの負荷を掛けることで、
アルカディアを封印。

無事に戦いを終わらせたものの、
ネオスフィアは転換炉も失い、
彼のメインフレームも失い、
浮上することができなくなった。
そのため、アルカディアが改造した
転送用ゲートを使い、
シュドとアタルヴァ、
そして彼と彼女は地上へ。

もう1人のクレイドルは、
過去の彼女と、
ロウが眠りについて居るから、
管理AIとして、
共にネオスフィアに残る事に。

地上の大気汚染は、
アルカディアの
ウイルスを解析した事で、
浄化の装置を作る事に成功。

ただし、彼女の脳のナノマシンすらも、
その装置は分解してしまうんだとか。
それを使う事で
不老不死ではなくなるものの、
大好きなクレイドルが
人になってしまったのだから、
自分も共に人として生きたい
 という彼女。

そうして2人はシュド達と共に、
何でも屋で過ごす
新しい日々を手に入れた。

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ネオスフィアで共に過ごした悠久の時。
人となった今、
私たちに残された時間は、
束の間のようなものかも知れない。

それでも、終わりがあるからこそ、
今と言う時間を大切に生きていける。
愛するあなたと寄り添いながら。