2017年3月4日土曜日

下天の華 with 夢灯り/徳川家康/夢灯り

小野賢章さん演じる徳川家康さんの
夢灯りのネタバレ感想です。


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伊賀攻めをするというのなら、
僕は伊賀方に付きます。


彼女が疑われ、伊賀攻めの話が出た時、
彼が信長の前ではっきりと言った言葉。
それほどまでに、
彼女を彼女の故郷を
守りたいという彼の強い想い。

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女性が苦手な彼。
信長の提案で、
彼の女性恐怖症克服のため、
力を貸してくれた彼女。

最初は困った事になったな
と思っていたのに。
何度も訪ねては彼に笑顔を向けてくれ、
小鳥になってくれたり、
調剤に付き合ってくれたりと、
真摯に向き合ってくれた彼女。

そんな彼女の思いに、
なんとかして応えたいと
心から思った灯篭流し。
彼は思い切って
彼女の手を握る事が出来た。

それがキッカケとなり、
彼は見事女性恐怖症を克服。

ところが、それを信長に知らせた所、

これで桔梗も無理に家康の元に
通わずとも済むな。


そう言われてしまった。

確かに信長の言う通り。
けれど、二人は、その言葉に、
少なからず動揺していた。

だって、これからも、
当たり前のように共に過ごせると
思っていたから。

何より彼は安土では客人であり、
いずれ三河に戻る身なのだから。

当たり前と思っていた共に過ごす時間。
けれど、それは特別なもので、
二人にとって、
何より大切な時間となっていた。

そうして秀吉一行を送るための
御前試合を迎えた時、
半兵衛の術により、
景品として
その場にいた信長の愛馬が暴走。
信長目掛けて暴走するそれを止めようと、
彼女は若武者七助の姿のまま、
くないを投げた。
ただ信長を救いたくて。
彼の目指す、みんなの目指す
天下布武の夢を守りたくて。

けれど、それがアダになってしまう。

その後、半兵衛により用意された
偽の文と忍法帖が発見された事と、
七助姿の彼女がくないを投げた事により、
安土の盾が
裏切ったとされてしまったから。

伊賀を攻めよう!

評定に参加した者たちからは、
口々にそんな声が挙がる中、
信長が決断を悩んでいるそこで、
彼は彼女を安土の盾を擁護した。

だって、誰よりも知っているから。
安土の盾と呼ばれた彼女が、
どんな人物であるかを。

そうしてそれでも伊賀を攻めるのならば、
自分は伊賀につくとまで言い放った彼。

いつもはおとなしく、
自分から決して揉めるような事など
言わない彼が、
そうまでしても守りたかった彼女。

そんな彼の想いに動かされた信長は、
ならば伊賀に行き、
伊賀が謀反を起こさない証を持て

…と命じる信長。

そうして彼は伊賀に向かい、
彼女は小鳥の姿で彼を追った。

道中、とある寺の近くで
小鳥の巣が落ちている事が気になった彼は、
寺へと近づき、
その寺に閉じ込められていた官兵衛を発見。
彼の言葉で、
今回の事件の犯人が半兵衛である事、
爪に毒を仕込まれた野犬が
城へ向かっている事を知らされた。

官兵衛のその情報を元に、
彼と彼女は急ぎ安土城に戻り、
二人の活躍により事なきを得た。

そうして
捕らえられそうになった半兵衛が
自害しようとした時、
彼が調剤の腕を活かして、
その生命を救った。

そんな風に償うなんて、
絶対にあってはならない
…と。

両兵衛は秀吉預かりとなり、
秀吉軍には、
一日も早い四国平定が言い渡され、
それが今回の償いだという信長。
その影にも、彼の口添えが。

彼女と過ごして得た自信と、
一連の事件により、
彼は三河に戻り、
立派な領主となるため励みたいと、
安土を立つ事に。

領主として励みながら、
調剤も今まで以上に勉強して、
また人を助けられる薬を作りたいと。

そんな彼の望みは、
これからも彼女と共にある事。
だから三河に来て欲しいと。

とてもうれしい申し出なのに、
安土を護りたい彼女は迷ってしまう。
そんな彼女の背中を押したのは信長。

そなたが護りたいのは、
みなの夢、天下布武であろう。
ならば場所は安土でなくとも叶う。
余の同盟相手、家康の元であってもな。


そんな言葉に背中を押され、
彼とある事を決めた彼女。

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これから先も様々な困難が
待っているかもしれませんが、
ずっとあなたを守りたい。
あなたに側にいて欲しい。


こんなにも大切に思える女性は、
あなた以外にいないのだから。