2017年4月21日金曜日

プリンス・オブ・ストライド/藤原尊

岡本信彦さん演じる
藤原尊のネタバレ感想です。


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ずっとあの日の約束のために走ってきた。
EOS優勝のために。

だけど、これからも
ずっと走っていたい。
お前やみんなと一緒に。

だからこれからも
ずっと俺の隣に居て欲しい。



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ずっと閉ざされた世界に居た。
狭いその世界ですら、
俺を必要としてくれるものはなくて。
それがとても辛くて寂しかった。

けど、あの夏の日。
EOSのプレパーティーで彼女と八神と出会い、
三人でチームになって繋いだストライド。
あの出来事が俺を変えた。

そうして、いつか東京の方南に入って、
三人でEOSで優勝しよう!と交わした約束。
あの約束が、俺をここまで繋いでくれた。

けど、約束を覚えていたのは俺1人で、
二人は約束を忘れたまま、
こうして方南で再会し、
あの日の約束に導かれるかのように
スト部に集まった。

そうして2人二人の中では
止まっていたあの約束が、
再び動き出したんだ。
三人の夢として。

門脇先輩のケガで、
ストライドは
俺1人が速くても意味がないと、
真剣に考え悩んだ事もあった。

維田の速さを前に、
自分のストライドが
分からなくなる事もあった。

それでも、その度に
彼女が支えてくれたから。
幼いあの日と同じ笑顔で。
あの日の俺を安心させてくれた
その声で。

そうして仲間とEOS優勝を目指す中、
父親に留学を勧められ、
ストライドは、俺の努力は、
社会の役に立たない
無価値なものだ
と言われた。

その時に、ストライドは
想いを繋ぐスポーツだから、
今までしてきたことに、
無駄なんて1つもない
って、
そう教えてくれたのは、
やっぱり彼女だった。

だから乗り越えられた。
父親に伝えようと決心出来た。
俺と父さんは違うんだって。

そうして決勝に勝ち進んだ俺は、
自分のストライドを
父さんに見て欲しくて、
無価値だと言われたそれの
価値を認めて欲しくて、
決勝を見に来てもらう事に。

父さんの見ている前で、
維田と必死に走る中、
ストライドはチームメイトだけでなく、
父さんにまで想いを繋いでくれ、
俺の気持ちを理解して貰えた。

社会にとって意味がなくても、
少なくとも私には意味がある。


そう、父さんにも認められたんだ。

そうして留学の話はなくなり、
俺はこれからも方南スト部で走れる事に。

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こうして三人で交わした約束は
果たすことが出来たけど。

それでも彼女と、
そしてスト部のみんなと、
ずっと走り続けたい。
これから先の未来でもずっと。