2017年5月12日金曜日

アルカナ・ファミリア/リベルタ/ED1

福山潤さん演じる
リベルタのネタバレ感想です。


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福山潤さん演じるリベルタは、
外交・情報収集を担当する諜報部の一員。
18歳の男の子で、
アルカナははじまりのカード
【イル・マット/愚者】。

彼は自分の意志を現実にする力があり、
言った事が本当に起こってしまう、
言霊使いのような能力を持っている。

彼には身寄りがなく、
幼い頃は施設で育った。
ただ、その施設、
表向きは国の施設となっていたが、
施設の子供達を利用しているような場所で、
彼もその能力を悪用されそうになっていた。

そこに助けに駆けつけたアルカナ・ファミリア、
諜報部幹部のダンテ。
彼が駆けつけた時には、
既にリベルタのアルカナ能力により
施設は燃えていた。
その炎の中から彼を助けだして、
ダンテは人の記憶を封じる能力を持っているので、
その力でリベルタの記憶を封印した。

それでも思い出しては癇癪を起こして、
能力を暴走させていたリベルタ。
現在はスキンヘッドのダンテだが、
彼の頭も、船長になりたいと
駄々をこねたリベルタが
ダンテの髪なんて、全部剥げ落ちちゃえ!
と言ったら、
燃えてなくなってしまったんだとか(笑)

そんな彼は、なんと彼女の父の
先妻との間に出来た息子の子供、
つまり、彼女の父の孫だった。
アルカナ・ファミリアに連れて来られた彼は、
その強すぎる能力から
ボスであるモンドの力と、
ダンテの力で能力に制限を掛けた上で、
記憶を封印されてしまった。

そんなリベルタなので、ゲーム開始の段階では、
彼は自分は親が居なくて施設で育った。
アルカナ能力は不安定で、みんなみたいに使えない。
けど、俺にはスペランツァ(剣)があるから大丈夫!

とそんな感じの明るい男の子でした。

アルカナ・デュエロのが決まった時も、
ボスであるモンドに
横暴だ!ひどすぎる」と意見してくれ、
心配すんな、お嬢。
俺が優勝して、お嬢を助けてやる

と言ってくれたのです。

彼女はと言えば、母に
「あなたが優勝して、
自分の好きにするのも手よ」と、
助言された事から、
リベルタ同様デュエロでは優勝を目指す事に。

そうして二人は
アルカナ・デュエロに向けて
行動を共にする事が増える中、
彼は少しずつ記憶が戻り始めた。

今までも何度か記憶を戻しては、
彼が受け止め切れない事から、
その都度ダンテが封印する…を繰り返して来た。
今回も全部思い出してしまった彼だが、
彼女という支えがあった為、
乗り越えよう…と戦う事に。

今までは受け止め切れずに封印されて、
結局向き合えないまま逃げて来たけど、
もうそれじゃいけないと思えたから。

きっとそれは、
行動を共にしている中で芽生えた、
彼女を守りたいという気持ちが
大きくなたったから。

そんな時、事件が起きた。
ヒロインの従兄弟で、
リベルタとはよれば触れば喧嘩するような、
喧嘩友達でもあるノヴァの父が
何者かによってさらわれた
…という情報が。

上からの命令で、待機という事だったが、
居てもたっても居られない彼女と彼に
背中を押されたノヴァは、
三人で独自に行動を開始。

ノヴァの能力で
人質の居る船の全員を眠らせて。
その隙に彼と彼女が
ノヴァの父を助けだした。

せっかくだから主犯格を捕まえようと、
再び船に戻った二人。
そこに現れた仮面の男は、
ノヴァの能力が効いていないのか、
自由に動き回る事が出来る。

そうして仮面の男との戦いの中で、
彼女の上に大きな物が落ちて来た時に、
間に合わないと思った彼は、
使おうとすると
施設を焼き払ったあの日の記憶が蘇り、
自分の力の恐ろしさに心が負けてしまい、
使えなかった能力を、
彼女を助けたいという思いから、
無事に落下物を砕く事に成功し、
そのまま気を失ってしまった。

その犯人や今回の事件は、
その日留守にしていたダンテを始めとした
諜報部の精鋭達が、
彼ら三人にアルカナ能力を
使わせる為、仕組んだものだった。

その後、力は使えたものの、
制御は出来ないし、
あの時もむかしの記憶が蘇って
使うのが怖かったんだ…と落ち込む彼。
そんな彼の話を船の上で聞いている彼女。

だけど彼女は信じていた。
彼なら能力を使いこなせる。
彼なら乗り越えられる
…と。

そんな彼女の気持ちが伝わったのか、
前向きになった彼だったが、
そんな二人を嵐が襲ってきた。
急いで戻ろうとした船の上、
その嵐でたまたま流されてしまった人を
発見した二人は、
救助用のボートに乗り込み、その人を助けた。

無事に救出したものの、
荒れた海の巻き起こす荒波に負けて、
彼女が海に落ちてしまい、
彼女を助けようと飛び込んだ彼とともに、
二人で洞窟まで流されてしまった。

彼が気づいたすぐ後に目を覚ました彼女。
けれど、彼女の体は体温を奪われていて。
再び意識を手放してしまった。

慌てた彼だったが、
諜報部で日頃から船を使う彼は、
ダンテや他の諜報部員から、
災害の時の対応について叩きこまれていた為、
それを思い出して彼女の体を温めようとした。
けれど、火を起こすものがなにもない。

どうしよう?と途方にくれた彼だったが、
思い出した。
自分の能力は言霊のように、
言葉を現実にする事が出来る力。
幼い頃は制御が出来ずに、
建物を全焼させた事もあった。
でも、今はその力しかない。

お嬢を助ける為には、力を使うしかない。
大丈夫だ、出来る
…と自分に言い聞かせ、
大切な彼女を両手で抱きしめて
燃えろ」と言葉にした。

するとやさしい炎が起こり、
彼女の冷えた体を温めてくれたのだ。

気づいた彼女に、
優しくて暖かい」とそう言われた彼の炎。
それをきっかけに、彼は、
自分の能力の制御の仕方を
覚える事が出来た。

もう、これで大丈夫。
ちゃんと使える、ちゃんと守れる。


そうしてデュエロが迫ったある日、
彼女の父が倒れてしまった。

彼女の父は世界の力を持っていて、
誰とも契約していないカードを維持する為、
自らの力を使っているので、
もうその力を
いつ使い果たしてもおかしくない状態なんだとか。

アルカナ能力は等価交換。
その力を得る為に、代償が必要なのです。

そうして主人公には
人の心を読む事が出来る
恋人たちの能力の他に、
運命の輪という力があり、
その力はタロッコと宿主の関係を
変える事が出来る能力。

幹部長のダンテと
相談役のジョーリィの話によると、
彼女はその昔、
倒れた母を助ける為に
無意識に運命の輪の力を
使った事があるんだとか。

運命の輪の力の代償は記憶。
だから彼女は3年分の記憶をなくし、
母を助けた記憶もない。

そんな彼女の力の性質から、
また彼女が誰かの為に
無意識にその能力を使う事を恐れた父は、
彼女をルカと母しか居ない
小さな家で育てただった。

そうして今回の
一見無茶なように見えるデュエロも、
彼女が優勝する程成長してくれれば、
跡を託すのに相応しいし、
そうでなくとも、
優勝したものに彼女を託す事が出来れば、
彼女の特殊な能力を
家から出さないという方法で
守る事が出来る…と、
父親なりの愛情の表れだったのだ。

だから運命の輪の力で、
どうかボスを助けて欲しい

…と二人に頼まれた彼女。
彼女は二つのアルカナ能力の一つ、
恋人たちに大変気に入られて、
生まれながらにして能力を有していたのですが、
その恋人たちと、夢の中で話す事が出来る。

恋人たちの話によると、
誰かと心を通わせて欲しい。
それが自分の欲するものだから。
そうしてくれたのならば、
運命の輪の力を使っても、
その代償を自分が相殺してあげる

…と言われた。

結局、その後、運命の輪を使ったのか、
モンドを助ける事が出来たのか?
今回のED1では分かりませんでしたが、
アルカナ・デュエロでは、彼女の父、
リベルタの祖父でもある
モンドをリベルタがその拳で倒し、
迎えた決勝ではヒロインと当たる事に。

そうして戦いの中で、
自分も強くなったけれど、
彼女にも強くなってほしい。
お嬢が強く居てくれれば、
俺も負けらんねーって思えて、
そうして互いに成長出来るから

…という彼と戦い、勝利を収めた彼女。

彼女がファミリーを継いで、
そうして今回のデュエロに向けて、
共に成長し、心を通わせて来た
彼とも結ばれました。

彼の夢は、このレガーロ島から出て、
船で世界を回る事。
この世界は広くて、
まだまだ自分の知らないものが沢山あるから、
それを見てみたいんだという彼。
そうしてそんな自分の隣には、
いつもお嬢が笑っていてくれるんだ
…と。

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もう、お嬢の居ない未来なんて、
思い描けない。
俺の思い描く未来には、
いつだってお嬢が居るんだ。