2017年5月11日木曜日

KLAP!! ~Kind Love And Punish~ Fun Party/After Story/周防壮介

梶裕貴さん演じる
周防壮介のネタバレ感想です。


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沢山の思い出をくれたキミには、
何度ありがとうって言っても足りない。
だから、今日は特別な雪を
キミに贈るよ。


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ずっと両親に会いたくて、
だから最年少で黄泉校に入学し、
両親と会うことを楽しみに
頑張ってきたのに。

卒業を間近に控え、
会うのが楽しみだと送った手紙には、
会えないと書かれていた。

そうして彼は彼女とともに人間界に。

当然黄泉校を卒業していないものが
人間界に行くことは許されない。
あくまで特例としての外出。
戻ればペナルティーが課せられる。

それを知ってもなお、
彼は確かめたかった。
ずっと会いたいと言ってくれていた、
彼の卒業を待っていてくれた母が、
突然会えないと連絡してきた理由を。

けれどそれは雪女の長の罠で、
雪女の世界で異端であった彼と言う存在を
消し去りたかったと知った彼。
更には彼の両親は、
既に雪女の長の手にかかり、
既に居ない事も知らされた。

文通の相手は母のふりをした祖母で、
祖母が彼を育てたかったのに、
それを許して貰えなかった事も。

そうして奪おうとする長を、
守ろうとする彼が退け、
狙われて居た祖母を助ける事に成功。

両親を失っていたと言う事実に
嘆いたものの、
自分に祖母が居ると言う現実は
嬉しくもあった。

そうして再び黄泉校に戻った二人だったが、
彼は卒業が延期され、
もう一年黄泉校で学ぶ事となり、
彼女は逢魔を追放され、
ぬらりひょん高校の紹介した
人間の学校で教師をする事に。

そこから二人は一年の遠距離恋愛を経て、
人間界で再会を果たした。

彼は念願の家族と暮らすと言う夢を叶え、
祖母と二人暮らしを始め、
彼女との交際も順調だった。

そんなある日、
自分には振り返る思い出がないと、
元クラスメイトが開いてくれた
彼の卒業祝いで言っていた言葉を
思い出した彼女により、
水族館へと連れ出された彼。
そこで大好きなペンギンと、
そのペンギンの
世話をして居る飼育員を見て、
働きたいと思うように。

そうして無事に
水族館の飼育員の
アルバイトを始めた彼。
楽しく笑顔でバイトをして居る様子を
偶然見かけた彼女も安心していたのに。

その頃、彼の祖母が体調を崩してしまう。
我慢強い祖母は、
目眩を起こしたにも関わらず、
心配する彼に笑顔で平気だと告げ、
その後、彼女と街で会った時にも
同じように目眩を起こしたのに、
やはり平気だと我慢してしまった。

そうして二人がデートの帰りに、
一緒に周防家に戻った時に、
ついに我慢しきれず倒れた祖母を発見。
慌てて救急車を呼び、病院へ。

その時、街で彼の祖母を見た時に、
具合が悪そうだった…と話した彼女に、
まだ子供な彼は怒鳴ってしまった。

どうして何もボクに言ってくれなかったの?
まるで彼女を責めるみたいに。

そうじゃない。
言いたい事はそんな事じゃない。
ただ、おばあちゃんに
もしもの事があったら、
どうしたらいいか分からなくて、
怖かったから。


けれど、そんな心の内を伝えられないまま、
彼女を傷つけた後悔から、
彼女を追い返してしまう。

このまま一緒に居たら、
もっとキミを傷つけそうで怖かったから。


その後、彼女が何度も連絡をするも、
彼からの返信はなし。
彼の様子も、彼の祖母の具合も
心配でたまらないものの、
訪ねる事が出来ないまま数日が過ぎた頃、
彼からメールが。

おばあちゃんが退院した。

一言だけのメール。
それでは祖母の体調がどんな様子か、
見当もつかなくて。
その日の仕事帰り、
思い切って彼の家を訪ねた。

すると、元気そうな様子の彼の祖母が。
倒れたのは、
老化と疲労、そして風邪が原因で、
大きな病気の心配はないと。

彼の祖母のその話に安堵した彼女だったが、
その日はあいにく彼はバイトで、
会う事が出来なかったのだ。

壮介くん、怒ってましたよね?

思わず彼の祖母に尋ねると、
そんな事はないと教えてくれた祖母が、
箱を彼女に見せてくれた。

その中には、遠距離恋愛中に
やり取りした手紙の全てと、
彼女と沢山撮影した写真が、
彼女が彼のバイトが決まったお祝いにと
プレゼントしたアルバムに
しっかりと収められたものが入っていた。

祖母によると、
最近の彼は昔の手紙を読み返したり、
思い出の写真を見たりしながら
ため息をついていたんだとか。

あの子は子供だから、
引くに引けなくなって居るんだと思います。


そんな祖母の言葉に、
居ても立っても居られず、
彼女は彼のバイト先の水族館へ。

そうしてやっと言葉を交わした二人は、
あの日の事を話し合い、無事に和解。

一人が当たり前だったのに、
今は一人になるのが凄く怖い。

そんな胸の内を明かしてくれた彼に、
彼女は言った。

私は人間だから、
頑張っても100年くらいしか生きられない。
だから、壮介くんを
いつか置いていく事になると思う。
それでも生きて居る限り、
壮介くんの隣に居させて。


…と。

その後、彼は水族館でバイトではなく、
正式に飼育員として働く事になり、
2年の月日が流れた。

二人の思い出は、その後も沢山増え続け、
アルバムももう三冊目。
その事が堪らなく嬉しい彼は、
彼女に感謝の言葉と共に贈り物を。

贈り物は指輪。
雪の結晶を象った特別な雪の指輪。

命ある限り隣に居させて、
そう言った気持ちが今も変わらないなら、
ボクと結婚して
…と。

彼の勤める水族館で
行う事になった結構式。
青に囲まれた空間に、
彼が優しい雪を降らせる。

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今まで何度もキミのために
雪を降らせてきたけど、
これは…これだけは、
キミにしか降らない雪だよ。
しかも絶対に溶けないって言う
特別な雪。

この雪に誓うよ。
キミを絶対幸せにすると。