2017年6月4日日曜日

月影の鎖-錯乱パラノイア-/猪口渉

浅沼晋太郎さん演じる
猪口渉のネタバレ感想です。


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守りたいと思える
存在がある事は、
それだけで幸せな事なんだな。


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温泉街と花柳街が有名な
観光地としての現在の島。
そのベースを作ったのが、
彼の祖父。
そんな理由から、
猪口家は島でも有数の名家だった。

ところが、彼の母が亡くなり、
父が海外に行き、
そこで出会った現在の母と共に帰国し、
猪口家に異国人が
入った事から事態は一変。

父がそのまま失踪し、
身重の異国人の母は、
そのまま猪口家に残り、
息子のノアを産んだ。

異国人を迎え入れただけでも
風当たりは強いのに、
更に異国との
混血の子供が居る事から、
島の観光客が減っている事を始めとし、
様々な悪い出来事は
すべて母のせいにされた。
疫病神…と罵られる母。

それでもなんとか
やってこられたのに、
祖父が亡くなり、
家督を母が継いだ事から、
猪口家は村八分にされる事に。

そうしてノアは
外を出歩く事も出来ない状況に。

だから彼は目指したかった。
差別のない世界を。
国全部は無理だとしても、
島の中だけでも、
少しずつ、母や弟が
生きやすい場所にしたいと。

厳しい状況の中、
それでも希望を捨てなかった彼。
そんな彼に、
友人の榛名が力を貸し、
更に主人公の兄も
力を貸してくれた事で、
島の駐屯地問題や
財政問題を解決へと導く事に。

深海が島から手を引いて、
市長に次期市長になる事を勧められ、
目指す未来のあった彼は、
市長になる事で、
大切な人たちを守る決意を。

そうして榛名や現市長の協力の元、
次期市長になるべく
勉強に励む日々。

今では弟も昼間、
自由に外を歩き回れるように。

渉が自らの意志で
島に残る事を決意した時に、
彼に家督を譲るように
…という彼の祖父の遺言どおり、
母は彼に家督を譲り、
今では街の人たちにも、
受け入れて貰えるように。

まだまだ始まったばかり。
それでも新しい差別のない、
みんなの力で生きていく、
そんな街を目指して、
人々と協力し、
次期市長が市長として
独り立ちした暁には、
理想の街へと進んで行く事でしょう。